ふくしまプライド。

写真家・野口勝宏さんと行く
わがまち自慢・
ふくしまプライド。紀行

写真家・野口勝宏さんと行く
わがまち自慢・
ふくしまプライド。紀行

福島県は、熊本、和歌山に次ぐ、かすみ草日本三大産地のひとつ。しかも、6~10月の夏秋期に限れば、日本一の出荷量を誇っています。その主要産地、昭和村、柳津町、三島町、金山町の4町村で栽培される「昭和かすみ草」が、令和5年7月に地理的表示(GI)保護制度に登録され、今また、全国的なブランドとして、その存在感を高めています。
※かすみ草生産量の全国順位は農林水産省調べ、夏秋期出荷量は東京都中央卸売市場における実績による。
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花の写真をライフワークとする、写真家の野口勝宏さん。かすみ草は、幾度となく撮影してきましたが、「そのたびに、これほど心躍らされる被写体も珍しい」といいます。「ファインダーをのぞくと目の前が可憐な小花で満たされ、まるで、花々のまわりを飛ぶ妖精たちのささやきが聞こえるようですね。その妖精たちに誘われるようにしてシャッターを切っています」。
妖精たちに誘われて切ったシャッター
GI制度に登録された昭和かすみ草は、雪室内の出荷調整室で冷却保管されたのち外気に触れずトラックに積み込まれ、「完全低温輸送」で鮮度を保ったまま全国に届けられます。「だから、日持ちが良いのです」と語るのは、昭和村で長年、かすみ草を生産する立川幸一さん。「独特な香りを少なくするため全量におい抑制処理をするなど手間と愛情をかけて出荷しています。このように付加価値をつけているのも、昭和かすみ草が高く評価される大きな理由です。大事に育てた昭和かすみ草が店頭に並び、お客様が笑顔で買っていくのを見るのが一番の喜びです」。
「このあたりのかすみ草は、毎年6月から10月いっぱいまで旬を迎えます。夏に冷涼な場所を好み、特に、標高が高い場所で栽培することによって、草丈が長く育ち純白な花を咲かせます。昭和村を中心としたこの一帯は、まさに、かすみ草栽培の適地です」と立川さん。昭和村は、令和5年時点で40年にもおよぶかすみ草の伝統的な産地で、立川さん自身、生産歴27年のベテランです。
「最近は、染めかすみ草も人気で、ここでは10色に染色したものも出荷しています」と。
昭和かすみ草は、花きとして全国で2例目のGI制度登録となりました。「国が重要な地域ブランドとして認めてくれた昭和かすみ草の品質維持はもちろんのこと、次世代に繋がる100年産地に育てていきたいですね」と生産にかける思いを語っていただきました。
地理的表示(GI)保護制度

地理的表示(GI)保護制度とは

「地理的表示(GI)保護制度」とは、地域ならではの自然、文化、社会などを背景に育まれてきた品質、社会的評価等を有する産品の名称・ブランドを知的財産として保護する国の制度です。



野口勝宏(のぐちかつひろ)
Photographer
野口勝宏(のぐちかつひろ)
猪苗代町出身。写真家。「福島の花の美しさで世界の人々を笑顔にしたい」という思いに駆られ、県内各地を隈なく歩き撮影を続ける。福島の雄大な自然や人々の営みにもレンズを向け、福島の情景を焼き付ける、押しも押されぬ第一人者。