Vol.10
フルーツファームカトウ Yahoo!店
代表 加藤修一
お客様の笑顔、満足する様を心の糧にして
プライドをかけて「吟壌果物」を生産
“フルーツ王国ふくしま”で独自の境地を切り拓く
こだわり抜いた「吟壌果物」で商標を取得しブランド化に成功
「ものを作るにはイメージがすごく大事だと思っています。自分がこういうものを作りたいというイメージがしっかりしていないと、いいものは作れません」と力説するのは、福島市で果樹栽培を行うフルーツファームカトウ代表の加藤修一さん。“フルーツ王国”と称される福島県で、そのメッカとされる福島市内だけで約1,500戸、県内だと約3,500戸にものぼる果樹農家の中でしのぎを削ってきました。
サクランボに始まり、桃、日本梨、りんごという、福島を代表する果物を生産する加藤さんがたどりついたのは、果樹栽培の全工程に対する徹底したこだわり。なかでも化学肥料を一切使わず、魚粉や米ぬか、カニガラ、海藻など、厳選した有機肥料を発酵させて作ったボカシ肥料を土に混ぜ、そこに生息する微生物に活力を与えて土壌に息吹を吹き込む酵素農法は、フルーツファームカトウの神髄ともいえましょう。
こうして作られた果物を、加藤さんは「吟壌果実」と称してブランド化し、商標登録も行っています。「吟醸」は、日本酒の分野で耳慣れた言葉ですが、加藤さんはその「醸」の字を土壌の「壌」に変えて、土づくりへのこだわりと、それによって育まれる果物の魅力を表しています。
「吟壌果物」とは、どのようなものでしょうか?りんごを例にとると加藤さんは、「硬くなく柔らかくなく、ぎゅっと濃縮された水分が口の中にほとばしるようにはじけ、繊維が残らず口の中ですべてジュースになり、後味がすがすがしいほどさわやか」と表現し、口を衝いて出るその語彙の豊かさにも驚かされます。「何が最も理想的か、言葉に置きかえて表現できないとイメージは本物とは言えません」という加藤さん。「ここまで来るのに30年かかりました。お客様の笑顔、満足する様子を心の糧にして、毎年、プライドをかけて取り組んでいます。」
ブランドイメージにマッチした、お洒落で上質さが伝わるサイト作りを重視
加藤さんの家は、1868(明治元年)年頃に創業し、150年ほど続く由緒ある農家です。ご自身はその4代目ですが、跡継ぎとして伝統にあぐらをかくのではなく、革新を意識して「他の人では真似のできない果物作りを目指してきました。」
加藤さんが始めたオンラインストアにも、そのこだわりは表れています。
そもそもフルーツファームカトウがホームページを開設したのは、かれこれ20数年前のことで、その頃からネット販売も行ってきましたが、大手のインターネットショッピングモールに出店したのは5年前のことです。
そのサイトは、ひと言でいうと、洗練されてスッキリとしたものです。ホームページにしても、加藤さんは、お洒落で上質さが伝わる作りを意識してきました。「いたずらに売上げを誇示したり、売り文句を躍らせるのは、うちが築いて来たブランドイメージにはマッチしません。一見、おとなしく見えるかもしれませんが、じっくり見極めて商品をご購入いただいたお客様からは、『ようやく、自分が求めるオンラインストアにたどり着きました』といったコメントを頂戴するなど、リピーターになっていただける方が多いのもうちの特徴です。」
レビュー欄は、自分が取り組んできたことの「確認」の場としても重要
フルーツファームカトウのお客さんは全国に散らばり、9割がリピーターですが、それでもオンラインストアは販売チャネルとして重視しています。「この時代、オンラインストアなしにはやっていけません。年々、売上げに占める比率も増えてきていて、ゆくゆくはオンラインストアがないと経営が成り立たないと実感しています」と語る加藤さん。「オンラインストアがないと出会えなかったお客さんとも交流ができて大きな励みになります。」
レビュー欄に寄せられるコメントには、すべて目を通すという加藤さん。「自分では、自信を持って果物作りを行い、最も納得いくものを販売している自負はありますが、それがひとりよがりになっていないか、お客様に十分な満足を感じていただけているかということを『確認』できる場がレビュー欄です。オンラインストアのお客様は、初めてご購入いただく方も多く、わりとストレートに意見を言ってくれます。私にとってオンラインストアを続ける目的は、こんなところにもあるのです。」
ここがすごい!!
こだわりがすごいストアです!
高いレビューはもちろん、お客様のお声からもその質の高さがうかがえます。
これからも「吟壌果物」でお客様を唸らせてください。
りんごジュースやアップルシードル作りにも徹底したこだわり
フルーツファームカトウのオンラインショップの売れ筋は、やはり「吟壌桃」や「吟壌りんご」ですが、実はりんごジュースやアップルシードルなども隠れたヒット商品です。
りんごジュースといえば、規格外品を専門業者に委託して作る場合が多いのですが、フルーツファームカトウでは、上質な吟壌りんごを使い、カットして絞るところから瓶詰めまですべて自分たちで行っています。りんごジュースの場合、鍋で煮る工程がありますが、そのとき丁寧にアク取りをしないとジュースが濁ったりえぐ味が残ったりします。「製造の手間を考えたら、決して採算は取れていませんが、自分たちが納得できないものを売る訳にはいきません」という加藤さんは「妥協」という言葉を知りません。そのりんごジュースを口に含むと、強い甘さと香りにきっと多くの人が驚かされることでしょう。
アップルシードルにしても、同じく規格外品ではなく吟壌りんごを使い、醸造家と膝を突き合わせて開発してきました。「同じりんごでも、うちでは、酸味を引き立てるもの、キレをよくするもの、コクを出すもの、豊潤さを出すものの4つのタイプをブレンドして原液をつくり、それを発酵させています」とここでも大きなこだわりをみせる加藤さん。お客様から「こんなアップルシードル、飲んだことがない」というお褒めの言葉をいただいたのも一度や二度ではないとのことです。
お客様へのメッセージ
「たかが果物、されど果物、そんな気概をもって物づくりに人生を賭しています。形や色だけでなく、その味や香りは、作り手の思いや栽培法によって同じ果物とは思えないほど違ったものになってきます。ぜひ、世界中どこにもないフルーツファームカトウだけの味を存分に味わってみてください。」