Vol.11
まきばのジャージー 楽天市場店
(右)代表取締役 片平雄作
(左)取締役 片平かほり
夫婦の“すごい!”が合わさって
愛されるアイスクリーム屋さん
オンラインストアも大好評
100%ジャージー牛乳で作ったアイスクリームが自慢
まきばのジャージーは、知る人ぞ知るという表現がピッタリのアイスクリーム屋さん。福島市内から相馬方面に抜ける山道の真ん中あたりにポツンと存在し、峠の茶屋のように車で行き来する人たちに憩いのひとときと、とびきりおいしいアイスクリームを提供してきました。
実はこのお店、実店舗と牧場を運営する片平雄作さんと、オンラインストアを運営するかほりさん夫婦のたくさんの“すごい!”が合わさってできています。
何が“すごい!”かというと―
このお店のアイスクリームのベースは、その名の通り、100%ジャージー牛乳を使ってできています(“すごい!”)。希少種であるジャージー牛の1日あたりの搾乳量は、一般的にホルスタインの約3分の2程度と少ないのですが、その反面、濃厚でコクのある牛乳が得られます。同店では、抹茶やラムレーズン、ブルーベリーなど、たくさんの種類を販売していてどれも毎日売り切れるほど大人気ですが、「ジャージー牛乳の味わいが最もストレートに感じられるミルク味だけを食べに、何年もご来店いただけるお客様もいるほどです。」と雄作さんは語ります。
しかし、本当の“すごい!”は、これだけではありません。
牧畜家とアイスクリーム職人の2つの顔を持つ夫が製造を担当
原料乳は、直営の牧場で生産されています。ほぼ毎日、早朝に搾乳するのは、夫である雄作さんの仕事です。雄作さんは、日々、それをお店に運び込んでイタリアから取り寄せた製造機に入れ、冷やしながら攪拌して空気を含ませてアイスクリームを製造しています。
アイスクリームはこの空気の含有量がなめらかさを決めますが、まきばのジャージーでは、様々な製造機の中でも、空気の含有量が高く、滑らかでコシがあり、“絹のような舌ざわり”を実現可能な機械を採用しています(“すごい!”)。
しかも、雄作さんが手がける牧場で、牛たちは放し飼いにしています。「牛のストレスが少ない方が、牛乳の風味が豊かになるのです。」と、雄作さんはその理由を語ります。そこでは、牛の出す糞尿が自然に牧草の肥料となり、その牧草を食べて牛が育ちまた糞尿を出すという、循環型の牧畜をしています。「もう、ずっと前から世の中に先駆けてSDGsを実践してきたようなものです。」(“すごい!”)
このように、牧畜家でもありアイスクリーム職人でもあるという、2つの顔を持つ稀有な存在の雄作さんの、隅々まで行き届いたこだわりが自然にお客様に伝わり、愛される大きな理由になっているのかもしれません。
プロ顔負けのサイトを作る奥様、オープン当初は全くの素人
では、かほりさんの“すごい!”は何でしょうか? それは、ひと言でいえば、オンラインストアへの“のめり込み方”です。はっきり申し上げて、もう半端ないです。
まきばのジャージーのオンラインストアがオープンしたのは、2020(令和2年)年9月のことです。最初こそ、プロの人にサイトを作ってもらいましたが、そこからは毎日のように、キャッチコピー(文章)を書き換えたり写真を差し替えたり、微調整をするなどして、アップデートを繰り返し、気づけばサイトは最初の形とはかけ離れたものになっていました。かほりさんは、1日6時間、多いときはそれ以上、パソコンの前に座って作業をしています。
これを読んだ方は、試しにぜひ、まきばのジャージー楽天市場店を訪問してみてください。そこには、魅力的なキャッチコピーとともに色とりどりのアイスクリームの写真がこれでもかと並び、思わずつばを飲み込むほどです。
今やこれだけシズル感あふれ、プロ顔負けのページを一人で全部作るかほりさん。実は、オンラインストアがオープンした当初は、パソコンさえ使ったことがなかった全くの素人だったのです(“すごい!”)。
まきばのジャージーでは、大型台風でお店の前の道が長期間通行止めになり、経営がひっ迫したのをきっかけに、オンラインストアの重要性を認識しオープンさせましたが、「正直、最初は、『本当に自分にできるのか』という恐怖心しかなかったです。」と、かほりさんは当時を振り返ります。
ECショッピングモールの担当者にも感謝。オンラインストアは楽しい!
そんなかほりさんを変えたのは、オープンして間もない時期に参加した勉強会でした。出店したECショッピングモールが主催する、月1回、4回完結のオンライン勉強会で、基本的なページ構成やお客様が購買に至るまでの流れ、集客方法や商品のリニューアル方法など、「本当に基本的なことを、初心者の私にもわかりやすく教えていただきました。」とかほりさん。
勉強会は講義だけでなく、参加者がそれぞれに自分の課題を設定し、次の回までに取り組んで発表するワークショップの要素も取り入れたものでした。たとえば、サイトに載せるキャッチコピーをより“引きの強い”魅力的なものにするのが課題だとしたら、次回までに本当にキャッチコピーを書いてそれを発表し、講師に指導を受けるというものです。「もう、無我夢中で取り組みました。1回の勉強会は半日ぶっ通しで、終わったらぐったりするほどでしたが、ものすごく充実した日々でした。」
その成果は、ほどなくして少しずつ現れてきました。売り上げが徐々に伸びてゆき、気づけば実店舗同様にリピーターがどんどん増えていったのです(“すごい!”)。
かほりさんは、勉強会を担当したスタッフ(ECショッピングモールの社員)にも、ものすごく感謝しています。「ずっと、より添ってもらい、いろいろとサポートしていただきました。その人がいなければ、今の私はありません。」
かほりさんは、いろいろ知りたいことや不安が多かった時期にその担当者にお願いして、県内でオンラインショップを運営して成果をあげている人を紹介してもらい、たくさんの疑問や悩みをぶつけては指導を仰いできました。
また、県内でオンラインストアを始めた同じような境遇の若い人を何人か紹介してもらい、一緒にコミュニティを立ち上げ、週に1回程度オンラインで集まっては、独自に勉強会や意見交換会を行っています。「オンラインストアをやってなかったら考えられなかった“新たな絆”が生まれています。」とかほりさんは喜々として話します。
かほりさんは、上から5歳、3歳、0歳(2022(令和4)年7月現在)の三人の子供たちの母親でもあります。仕事と子育ての両立は、さぞや大変ではないかと思いきや、かほりさんからネガティブな言葉はいっさい聞こえてきません。「もともと好奇心が旺盛で、日々、変化する自分も楽しんでいます。また、レビュー等でお客様の反応がダイレクトに伝わってきますので、それも大きな励みになります。オンラインストアは、本当に楽しいですね。私の生きがいです(“すごい!”)。」
もう一度、まきばのジャージー楽天市場店のサイトを見直すと、このようなかほりさんの楽しさやいきがいが、かほりさん自身の言葉として伝わってくるようです。
ここがすごい!!
できることから地道に実行、改善をし続ける努力型ストア様
画像の改善に向けて撮影方法の講座に参加、店舗様独自のお得な企画をするなど自ら精力的に行動し、お客様に素敵な商品をお届けするために頑張っています。
お客様へのメッセージ
「ジャージー牛乳の特徴を、最大限に活かすことを考えて作ったアイスクリームです。私たち夫婦だけでなく、お客様に直接対応したり、商品を梱包・発送したりするスタッフまで、一同、お客様に喜んでいただくために、心をこめて仕事をしています。何かありましたら、ぜひ、お気軽にお問合せください。」