Vol.14

全国各地のバイヤーも買付けに来る
職人たちが作る旨味あふれるなめこ 生産者:鈴木 忠さん

名物「ジャンボなめこ」が震災復興の象徴的存在

福島県では、しいたけやなめこ、まいたけ、きくらげ、エリンギなど、様々なきのこ類が生産され、首都圏をはじめ各地へ供給する重要な産地として知られています。そのため、長年、きのこ作りに打ち込む生産者が県内各地にいます。鈴木農園もそんな生産者の1人で、昭和50(1975)年以来、40年以上にわたり、きのこ作りを続けています。現在では、県内に生産工場を3か所有し、菌床なめこを生産ポット数で年間400万本というとてつもない量を生産しています。
そんな鈴木農園の創業者の次男で、お兄さんとともに後継者のひとりとして期待されているのが鈴木忠さんです。都内の大学の法学部を卒業し、経営に興味があったため仙台で会計の勉強を始めて3年目に東日本大震災が発生し、それを機に就農しました。

生まれた時から、きのことたくさんの従業員さんたちに囲まれて育った忠さん。「農業の経営には大きな可能性を感じていましたが、実をいうと、自分は農作業には向いていないのではないかと思っていました。しかし、被災した家業を手伝いたいという一心で農作業を始めたら、これが面白くてハマってしまいました。」と言います。
震災による被害や風評の影響は鈴木農園の経営を直撃し、厳しさを極めた時期もありました。そんなとき、子供の頃から忠さんを可愛がっていた従業員さんたちが口々に、「給料はいらないので、ここできのこ作りを続けたい。」と言ってくれました。忠さんは、その言葉を宝物のように心にしまっています。

「父をはじめとして、みんな、根っからの“なめこ職人”なんです。どれだけ美味しいなめこが作れるか。頭の中にあるのはそれだけです。」と少しはにかみながら語る忠さん。鈴木農園のなめこは、関東圏だけでなく遠く全国各地からもバイヤーが直接買付けに来ることでも、その味の良さをうかがい知ることができます。
鈴木農園では、レギュラーサイズのなめこに加え、中型のなめこ、そして特大の「ジャンボなめこ」を生産しています。「ジャンボなめこ」は、お父さんが独自に種菌改良に成功して商標登録もした鈴木農園の名物です。水分やヌメリが少ないので大型でも食べやすく、天ぷらや炒めものなど多くのメニューに使用でき、なめこならではの旨味と歯ごたえが堪能できる逸品です。

「『ジャンボなめこ』は、震災後も多くの売場で棚落ち(扱いがなくなること)しなかった高付加価値商品です。農家にとって震災は決して過去のものではなく、いまも復興の途にあります。それでも、流通関係者や飲食店のオーナーさん、そして金融機関の方々などに、ずっと温かく応援していただくことができたのは、結局、この『ジャンボなめこ』という独自のブランド商品があったおかげではないかと思います。そういう意味で、『ジャンボなめこ』は復興の象徴なんです。」と語る忠さん。

最後にご自身の「ふくしまプライド。」について聞いてみたところ、「人とのつながり。これに尽きます。」と躊躇なく答えた誇らしげな表情がとても印象に残っています。

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