Vol.15

沖の「潮目の海」で獲れる
漁師と家族の思いが詰まったヒラメ
生産者:佐藤 幸男さん

“常磐もの”のシンボル的存在として君臨

福島県浜通りの相馬地方は、沖合底びき網漁業のメッカです。20数隻の船がひしめいて腕を競い合い、全国にその名をとどろかせてきました。特に福島県沖で水揚げされる魚介類は、“常磐もの”といわれ、震災前から市場でも高い評価を得てきましたが、なかでもそのシンボル的な存在として君臨するのがヒラメです。
福島県の沖合は、北からの親潮と南からの黒潮がぶつかる「潮目の海」と呼ばれ、餌がたくさん集まる豊饒な漁場を形成しています。この全国的にも稀有な地域特性に加え、ヒラメについては、30cm未満は収穫しないと取り決め、稚魚の放流も繰り返し行い、資源管理をしながら漁を続けてきました。
その相馬で漁業を営む第三鹿島丸船長の佐藤幸男さんは、「福島で水揚げされるヒラメは、餌をふんだんに食べ、潮にもまれてその身ははち切れんばかりの弾力があり、格別のおいしさです。」と語ります。「ヒラメといえば、刺身で食べるものというイメージが強いかも知れませんが、うちではフライや天ぷらにしたり、そぼろを作ったりと、さまざまな食べ方をします。特に、ヒラメを梅肉とともに大葉にくるんで揚げた天ぷらは最高ですね。」と教えてくれました。
相馬といえば、水揚げした魚を生きたまま市場に運ぶ「活魚」発祥の地としても知られています。
このような漁業を支えているのは、“浜の母ちゃん”と呼ばれる、主に漁師の妻たちです。浜で船を待ち構え、水揚げされた魚介類を選別し、販売を担当しています。「“浜の母ちゃん”なくして、漁業は成立しません。うちでも妻と娘が“浜の母ちゃん”として活躍しています。相馬の浜を守る女性たちは、とにかく明るくて元気ですね。」と佐藤さん。
「震災後に娘の婿(むこ)が船乗りになってくれました。うちには男の子がいなかったため、漁師は自分の代で終わりだと思っていたので、後継者ができて非常に嬉しいですね。」と目を細めます。その娘婿の佐藤勇二さんは、もともと漁業は未経験でしたが、今では操船を習うまでになりました。「孫ができてから、一層頼もしくなりました。いずれは船を譲るつもりです。」
今は亡き佐藤さんのご両親も漁師で、佐藤さんは、25歳の時に船長を任されました。「母が亡くなる間際に私の手を握り、『お前は私の宝だ』と言ってくれました。今はその言葉の意味がよくわかります。私にとって、妻、娘そして娘婿と孫は、まさに『宝』です。」
このように、相馬の浜では、家族が力をあわせて漁業を営んでいます。ここで水揚げされる一枚のヒラメにも、こうした漁師とその家族たちの思いが詰まっています。
震災後、福島の漁業は試験操業が続いていますが、すでにほとんどの魚介類の安全性が確認されて出荷制限が解除され、本操業へ向けて着々と復興の歩みを続けています。
最後に佐藤さんに、ご自身が考える「ふくしまプライド。」を聞いてみたところ、「どこの浜にも負けない魚を市場に届けること。」と力強く答えていただきました。

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