Vol.22

「うまくてでっかいの」が合言葉!
たわわに実る
「シャインマスカット」、「高尾」 Producer:Mitsuru and Yoko Suzuki

両親の志を受け継ぎ、こだわり続けるおいしさ

鈴木農園は、“フルーツ王国ふくしま”のなかでも、ひときわ果物生産が盛んな福島市飯坂町にあり、若き園主の鈴木満(みつる)さんと奥様の陽子さん、そして満さんのご両親とで営農する果樹農家です。桃、ぶどう、りんごを生産し、お客様からはどの果物も「ほかとは違うおいしさ」、「濃厚な味わい」、「一度食べたら忘れられない」…等々と高い評価を得ています。
なぜ、そんなにおいしいのでしょうか? その理由のひとつとして、満さんは土の良さをあげます。「飯坂町のなかでも私たちの農園がある東湯野という場所は、近くの山に土壌改良材となる天然ゼオライトの採掘場があります。また、このあたりは、大昔は海の底で、貝の化石なども多数発掘されています。そうした鉱石や堆積物から土壌を整える成分や果物の味を良くするミネラル分が長い時間をかけて溶け出し、豊かな農地を形成しています」と教えてくれました。

鈴木農園で生産するぶどうは、主に「シャインマスカット」や「高尾」といった大粒種です。今や高級ぶどうの代名詞ともいえる「シャインマスカット」は、緑白色でさわやかな甘みで大きな人気を博しています。一方、「巨峰」の種から偶然生まれた「高尾」は、濃い紫色の果皮に濃厚な甘みを宿しています。希少品種ですが、根強いファンがいます。

大粒の美味しいぶどうを作るには、たくさんの手間がかかります。まず、ぶどうの花が咲く前に余分な花穂を切り落とし(1回目の摘房(てきぼう))、残った花穂は蕾を先端数cmだけに減らします(花穂整形(かすいせいけい))。花が咲いたら、種をなくすために、ひと房ずつカップに入れた植物ホルモン液にひたす「ジベレリン処理」を行い、その後、粒がある程度大きくなったら、もう一度「摘房」をして樹ごとにぶどうの房数を調整し、ひと房ずつ粒を間引きます(摘粒(てきりゅう))。そして袋かけをし、ようやくひと区切りとなります。これらの作業は、毎年5月中旬から6月下旬までの約1カ月間で集中的に行います。何万、何千とあるぶどうのひと房ひと房に手をかける大変な作業です。それが終わると9月上旬まで桃、そこから10月上旬までぶどう、さらに12月中旬までりんごと、息つく間もない怒涛の収穫・出荷シーズンを迎えます。そして、12月下旬から、翌シーズンへ向けた剪定作業が始まります。

このような農業の世界に、満さんと陽子さんは、30代半ばで飛び込んできました。
福島県出身の満さんと愛知県出身の陽子さんは、どちらも大学の理系学部を卒業して就職した電機メーカーの同期として、配属先の岐阜で出会いました。満さんも陽子さんも、ICチップや半導体の開発に携わるエンジニアでした。やがて満さんが名古屋の会社に転職した後、平成22(2010)年末に陽子さんと結婚します。その3年後、今度は、陽子さんが京都に転勤となり、週末婚状態が1年ほど続きます。ちょうどその頃、満さんは、好きで続けてきた技術職ではあったものの、ずっとこのままでよいのか、故郷の両親の仕事を継がなくて後悔しないか、と人生の岐路に立たされます。そして出した「答え」が、「福島に帰る」ということでした。「いつかは、そう言い出すのかも」と思っていた陽子さんは、迷ったもののその決断に賛同します。「何より、一緒に暮らすことを優先させたかったのです」と。平成27(2015)年のことでした。

「両親の仕事は小さい時から誇りでした」という満さん。「あるときお客さんから届いた手紙に、『こんなおいしい果物を食べたら、もう死んでも悔いはない』というようなことが書いてありました。それくらい両親が作る果物はおいしいんです。そんな果物の味を途絶えさせたくなかった」と語ります。「小さいころから農業に向かう気持ちはありました。結局は、自分に嘘がつけなかったのかもしれません。」
福島に戻って3年後、満さんたち地域の若手生産者らが中心となり、「東湯野ふるさと保全組合KA-KA-SHI組」を立ち上げました。「東湯野地域のPRと果物産地としてのブランド化」、「新規就農者の呼込みと育成」、「農地の維持」の3つを柱として活動しています。「東湯野の生産者は連帯感が強く、しかも、外からの人を快く受け入れるオープンな気質があります」という満さんの言葉の通り新規就農に適した場所で、受け入れ体制も整っています。実際、KA-KA-SHI組を立ち上げてから2名の新規就農者を受け入れ、育成してきました。
一方、右も左も分からず農業の世界に飛び込んだ陽子さんは、手始めに県などが主催する農業者を対象とした数々のセミナーに片っ端から参加しました。桃の栽培研修、6次化商品の開発やWebを活用した販売促進、複式簿記から営農マネジメントに至るまで多岐に渡るものでした。
その後、徐々に果樹栽培にも携わっていった陽子さん。今では、鈴木農園を支えるひとりの生産者として、なくてはならない存在になっています。就農してから、陽子さんは1年ごとにテーマを決め、それを書いた紙を目の届くところに貼って自身を励ましてきました。7年目である今年の目標は、「教える(教えてみる)」ことと「働きすぎない」こと。根を詰めてつい働きすぎてしまう自身を抑制し、労わる思いも込められています。

「鈴木農園の合言葉は、『うまくてでっかいの』です。福島に戻って来たばかりの頃、妻が父に果物づくりで大事にしていることを聞いたところ、返ってきた答えがこのひと言でした。私も妻も『両親がポリシーにして来たのはこれだ!』と思ったのです」と語る満さん。WebサイトやSNS、そして名刺にも、この言葉を掲げています。
「義父が発したこのひと言は、私たち夫婦にとっても、大切な言葉になりました。たとえば、ぶどうが収穫期を迎えた場合、効率性を考えればある範囲にあるものをぜんぶ収獲していくのが普通ですが、うちでは、ぶどうに限らずすべての果物について、ひとつひとつ目で見て納得いく状態のものだけを収獲します。もし、その日に納得いくものがなければ、出荷しないこともあるくらいこだわっています」(陽子さん)

そんなご夫婦に、ご自身の考える「ふくしまプライド。」について聞いてみたところ、満さんは、「やはり、おいしさです。どこにも負けないという自信を持っています」と即答し、陽子さんは、「おいしかったと言ってくださるお客様の存在を励みにして、『頑張ってるよ』といつも言えるようにしています」と実直に答えていただきました。最後にひと言、「妻が福島に来てくれて、いっしょに農業ができて、本当に充実した日々を過ごすことができています」と付け加えた満さん。満さんにとって、陽子さんの存在もまた、“でっかい”誇りであることを疑う余地はありませんでした。

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